空海が密教を広めた聖地、高野山を訪れて感じたこと
2021/06/20
今回は、高野山の善女龍王社と清瀧大権現社、総本堂の金堂をご紹介します。
高野山は、標高867mに位置し、世界文化遺産として登録されている密教の聖地です。
空海(弘法大師)が修行場として開山しました。
今を去ること1200年前、空海は唐(中国)での密教の修行を終え、日本に帰るため唐の明州の港にいました。
師匠の恵果和尚から密教の全てを授けられ、20年の留学期間を大幅に短縮しての帰国でした。
空海は師から授かった密教法具の三鈷杵(さんこしょ)を取り出し、「密教を広めるのにふさわしい地にお導きください」と願いを込めて東の空に力一杯投げました。
※ 三鈷杵(さんこしょ)
人の思いを実現する強烈な力を発揮すると言われています。密教の護摩祈祷で使われます。
(それから10年後)
空海は帰国後、その三鈷杵を探して高野山へ入り、山中で白黒二匹の犬を連れた狩人(丹生都比売神の子、高野明神)と出会いました。
その犬の先導で、高野山の「三鈷の松」に三鈷杵がかかっているのを発見し、密教を広める地として高野山を開山されました。
三鈷杵が落ちたと言われる高野山の壇上伽藍の近くに善女龍王社と清瀧大権現社、総本堂の金堂があります。
私たちは、この3つのお堂を参拝するために高野山へ向かいました。
善女龍王社
高野山に到着し、まずは善女龍王社へ向かいました。
紅葉は綺麗でした。
高野山の壇上伽藍エリアには大きな蓮池があります。
この蓮池にかかる太鼓橋を渡ったところに、善女龍王を祀る善女龍王社があります。
この蓮池は高野山上最大の池で、平安時代からあったそうです。昔は、「金堂池」と呼ばれていました。
善女龍王は、龍宮の王とも言われている娑羯羅龍王の第三王女で、京都の神泉苑にも祀られています。
神泉苑の記事はこちら↓
また、醍醐寺に祀られている「清瀧権現」と同一視されています。
やはり善女龍王=清瀧権現は竜宮城と深いご縁があるのでしょう。
蓮池の橋を渡り、お社の前に立ち手を合わせると、どこからか突然、風が吹いてきました。
善女龍王がこられたのでしょうか。
私たちは、しばらく優しい暖かい波動に包まれます。
その風を感じながら心静かに瞑想し、高野山とのご縁を頂けたことに感謝しました。
ここの波動は、清々しい軽やかな波動ですね。
そして、清龍大権現社へ向かいました。
清龍大権現
清龍大権現社は目立たない場所にひっそりと佇んでいます。
先ほどの善女竜王社との波動とは少し違い、ここでは非常に力強いエネルギーを感じました。
お社の前に小さな阿字池があります。
お社の前に立ち合掌をすると、目の前の光景が渦巻きのように捻れて見えました。
エネルギーが渦巻きになっています。
すると「心配心を消し、今を行きよ。」というメッセージが降りて来ました。
そのまま目を瞑って合掌をしていると、色々な心配ごとが浮かびました。
次に浮かんだ心配ごとを1つ1つ消していきました。
イメージの中で心配ごとを全て消すと、パッと目の前が明るくなって、「明るい未来のイメージ」が広がりました。
「密教」と「心配」は深く関わりがありますね。
不思議とそう感じました。
密教の修行とは、あらゆる煩悩を炎の中で燃やしますが、心配のエネルギーを燃やして消すのも修行の一環なのでしょうね(*^^*)
私たちの日常の生活を振り返ってみると「心配」ばかりしています。
まだわからない事や、まだ起きぬ未来の事に対して、何かが起きる前に心配しすぎてしまい、不安になります。
小さな心配心は、悪いことを予測、回避できますし、より良い未来を築けることもあるので、一概に悪いことではありませんが、心が押し潰されるほど大きな心配心は、恐怖や不安などのマイナスエネルギーを強く発して、自分を苦しめます。
大きな心配心は、強いマイナスの想念です。
マイナスの想念を発すれば、マイナスの出来事を引き寄せます。
また心配心に覆われると、自由にのびのびと生きられなくなります。
警戒心が強くなったり、ちょっとした事にも怯えてしまいます。
そうすると筋肉が緊張状態になり、体が凝りやすくなったり、血流が悪くなり、最悪は病気になります(;'∀')
まだ起きていない未来に対して、漠然と心配しすぎて不安を抱えないようにしましょう。
「心配心」を消すこと、凄く大事ですね。
これから生活の中で、意識して心配を消し、ポジティブな思考を心がけようと思いました。
冬至までに、しっかり波動修正していきたいです。
総本堂・金堂
総本堂・金堂は、壇上伽藍の中門をくぐり、根本大塔の近くにあります。
御本尊の薬師如来です。
金堂は高野山内でも最古の歴史を持つ建物です。
高野山開山のきっかけとなった根本大塔よりも先に造営されたそうです。
金堂に入ると、とても良い香りが漂っていました。
お線香?
何の香り?
とキョロキョロしていると、入口に「塗香」が置かれていました。
ちょっとスパイシーな香りですが、とても心が落ち着きます。
塗香を人差し指と親指で少しツマミとり、逆の手の平に乗せ、両手の手の平で挟み込みます。
手の平でスリスリしたあと、手首や首に少し塗り込みました。
最後に深く深呼吸すると、浄化され波動が変わったことがわかります。
塗香は、心身を清め、邪気を祓い、邪気を寄せ付けない効果があるそうです。
私たちは塗香をつけ、気持ちを整えてお参りしました。
塗香の記事はこちら↓
金堂も創建以降、何回も焼失しています。
現在の金堂は、1934年に再建されたものだそうです。
金堂から空海のエネルギーを感じました。
この金堂から、三鈷杵が落ちたという三鈷の松を眺めていたのでしょう。
そんな映像が浮かびました。
今回初めての高野山でしたが、あまりの広さにビックリしました。
今回は時間がなく奥の院まで行けませんでしたが、次回は、ゆっくり時間をかけて回りたいですね。
最後に、今回、高野山に行く前に丹生都比売神社をお参りしました。
高野山開山にあたって、地主神の丹生都比売が深く関係していて、私の中で色々と繋がりはじめました。
丹生都比売神社参拝の記事は、また後日書きたいと思います。