師岡熊野神社と『いのちの池』を巡る【神奈川県港北区パワースポット】
2019/09/20
先週、横浜へお出かけしてきました。
今回の横浜の旅のメインは、お買い物だったのですが、その周辺の気になる神社も参拝してきました。
まず新横浜について、向かったのは師岡熊野神社(もろおかくまのじんじゃ)です。
師岡熊野神社は、神奈川県横浜市港北区師岡町に鎮座しています。
御祭神は、伊邪那美尊・事解之男命・速玉之男命です。
実は、横浜の美味しいふわふわのかき氷を食べに行きたくて、その前に少し時間があったので、近くにあるこの神社にご挨拶に行く流れとなりました。
なんとなく、気になって参拝することになった神社ですが、後で調べてみると師岡熊野神社は、天皇や上皇の勅願により、鎮護国家・玉体安穏などを祈願する、「関東随一大霊験所熊野宮」という凄い神社だったのです。
また足の守護神である八咫烏(ヤタガラス)が社紋により、サッカー神社としても親しまれています。
サッカーファンやサッカー選手、関係者など、よく参拝に来られるそうです。
師岡熊野神社は、724年に全寿仙人によってが創建され、和歌山県熊野三社「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」の御祭神と一体で、昔から関東における熊野信仰の地として、又、横浜北部の総鎮守の宮として知られています。
全寿は、この地に不思議な霊威を感じ御神木欅の大木のうろに住み日夜祈り続けた。ある暁、夢枕に熊野大神が立たれ、お告げに従って大和国春日明神に参籠、神霊を感得してこの地に帰り、熊野大神を祀ったそうです。
凄い神社に導かれました。
神社に到着して、本殿を参拝し、階段を下りて、足が向くまま気になる方向へ歩いていくと「い」の池という池がありました。
『いの池』の中央には、弁天社があり、弁財天(市杵島姫命)を祀っておられます。
この『いの池』には、、昔、師岡熊野神社の権現様がこの地の悪者を退治した時に、弓矢で片目を射られてしまい、その時に、この「いの池」の鯉が、自分の片目を差し出したという「片目の鯉」の伝説があります。
また、いの池は、ひらがなの『い』の形をしているのでいの池とよばれているそうです。
いの池を近くで見てみると、亀がたくさんいました。
暫く池を眺めていると、太陽の光が降りてきて、池が鏡のように光を反射させます。
濁っていた池の水もキラキラ光っています。優しい円の気を感じます。
この地域が田園地帯であった昭和初期まで『いの池』で「雨乞神事」が行われていたようです。
水は、生命の源です。
弁天社で、水の恵みへの感謝の気もちをのべました。
ここはには、龍神様がいらっしゃいますね。
この池の近くの看板には、『いの池』は、いのちの池の一つと書かれています。
ということは、いの池のほかに『の』と『ち』の池があるのですね。
『の』の池は、神社社殿の裏にあるようです。
行ってみましょう♪
社殿の裏に行ってみると、小さな池でしたが『のの池』がありました。
のの池は、どんな千天でも水が涸れることがなく、大雨でも水が溢れることもないという不思議な池です。
南北朝期の落雷による火災で、社殿が消失した時に、神宝、神体などをこの『のの池』に投げ入れて消失を免れたそうです。師岡熊野神社のご神体を守った池なんですね。
筒粥神事の時は『のの池』の水を使われるそうです。
池の水は少し濁っていました。
昔はもう少し大きな池だったようです。
そして、最後の『ちの池』は埋め立てられて、現在は大曽根第二公園となっています。
週末なのに、大曽根第二公園にはあまり人がいませんでした。
ちの池の神さまは、水都波能売神です。
今は、ちの池があった場所は公園になっているので、社殿の裏に石碑だけありました。
昔はこのあたりは、海だったらしく、この命の池は、竜宮と繋がるゲートだったのかもしれませんね。
そして裏の権現山にも登ってみました。
この山からは、縄文前期から中期前半にかけての貝塚が発掘されています。
縄文時代は、この辺りまで海だったようです。
標高約43mのお山なので、10分程で山頂に到着しました。
山頂には、権現山広場があります。
山頂からの眺めも素敵ですね。
このお山は、かなりのパワーをお持ちです。
お山全体的に、キラキラの天光が降り注いでいました。
お山が、水色の光に満ち溢れています。
今回、水との関りが深い師岡熊野神社の、いのちの池をすべて回りエネルギーを繋げ、色々考えさせられました。
師岡熊野神社といのちの池を巡った感想です。
伊邪那美尊と水の女神のエネルギーを感じ、いのちの尊さを考えました。
水は生命の循環の源です。私たちの魂は永遠ですが、命は誕生し、そして、いつか終えて逝きます。
「命ある時に何をするのか?」
ここが凄く大切です。
自らの欲望を叶えるために生きるのか、それとも、欲望を捨てて、本当の自分のために生きるのか?
私は、本当の自分のために生きることを選びたいですね。
欲望を叶えた先でなく、欲望を捨てて、本当の自分を生きた先に幸福があると思うからです。
他人と比較して自分が豊かかどうか、そんなこと考える必要はありません。
比較すれば、本当の自分を見失います。人間は、自分を生きればいいし、瞬間瞬間を楽しめば良いだけです。
幸せになる法則はとてもシンプルかも!(^^♪
そうやって生きていると、自分の個性を尊重して生きられるし、とにかく楽ですね!
師岡熊野神社の境内にはさざれ石が祀られていて、石碑の君が代の歌詞が彫られていました。
それを見て、そんなことを思いました。
さざれ石は、それぞれ形の違う小さな石が集まってできた大きな石です。
私たちが求める理想郷を表しています。
個性を大切にして、皆仲良く生きなさいというメッセージを放ちます。
さざれ石は「君が代」の歌詞に出てきます。君が代に対しては色々な意見がありますが、私は理想郷のことを知らせてくれていると思います。
「君が代」とは「気」と「実」を表していると思います。「気」とは目で見えない世界のことであり、魂のことです。
「実」とは現実ですね。「魂の存在として現実を生きて幸せになりなさい!」と言っています。
そして、「小さな石である私たち一人一人が手を繋ぎ、さざれ石のように大きな磐になりなさい」と教えてくれています。
「千代に八千代に」「苔のむすまで」は皆んなが1つになった姿が「永遠に、さらに永遠に続くように」と「苔がつくくらい永遠に1つです」と歌っています。
素敵な国歌ですよね。
君が代の石碑を見て、師岡熊野神社を後にしました。
新横浜の方へ行かれたら、師岡熊野神社へ寄ってみてください。とても素晴らしい神社です。
【師岡熊野神社(もろおかくまのじんじゃ)】
所在地:神奈川県横浜市港北区師岡町1137
創建:神亀元年(724年)
電話番号:045-531-0150
交通アクセス:東急東横線・大倉山駅から徒歩8分
御祭神:伊邪那美尊・事解之男命・速玉之男命