【京都 金蔵寺】武将に愛された勝軍地蔵のパワー(御開帳日4月23日)
2023/04/16
4月23日に、京都西京区の金蔵寺へ行ってきました。
金蔵寺は、京都の小塩山にある天台宗のお寺です。
こちらのお寺には、坂上田村麻呂、明智光秀、上杉謙信、直江兼続、真田信繁、徳川家康などの多くの武将が信仰していた「勝運の佛」といわれる勝軍地蔵(愛宕大権現)さまがおられます。
勝軍地蔵菩薩は、「悪行煩悩」の軍に勝つという意味を持ち、戦勝をもたらしてくれます。
この日は、一年に一度の勝軍地蔵(愛宕大権現)さまのご開帳の日でした。
実はこの日、京都の愛宕山へ行こうと思っていました。
そして、以前、愛宕山を登山した時、時間的にも体力的にも、かなり厳しかったので、前日に中腹にある月輪寺まで車で行けないかを電話で確認しました。
すると、現在は台風の影響で車で月輪寺まで行けないことが分かりました。
しかたなく愛宕山に登ることを諦めました。
そして、ネットで色々と調べていると、愛宕山におられた勝軍地蔵さまは、違うお寺におられる事がわかりました。
そのお寺が金蔵寺です。
しかも、その事を知ったのは4月23日の将軍地蔵さまの御開帳の日の前日だったのです!!
自分たちが行こうとしている日が、勝軍地蔵さまの御開帳日であることを知り、ビックリしました。
「これは行かねば」と思い、金蔵寺へ行ってみることにしました。
電話で確認したところ、勝軍地蔵像さまにお会いできるのは、23日の午前中のみだそうです。
そして、当日その時間に合わせて車をスタートさせました。
私たちが金蔵寺に到着したのは、11時でした。
あまり下調べせずに行ったもので、勝軍地蔵さまがおられる愛宕大権現堂がどこかわからず、
山門を潜り境内をうろうろしていると、
護摩堂からお経が聞こえてきて、中を覗いてみると護摩祈祷をされていました。
あまり時間がなかったですが、何となく護摩堂の中に入ってみると、
こちらでは、コロナ終息祈祷、ならびに世界平和を願い争い事が一刻も早く終わることを願い、御祈祷されていました。
私たちも、賛同し、生きとし生ける、すべての人が平和で幸福であるように、心を込めてお祈りしました。
そして護摩祈祷の最後に、私たちの目の前におられるレプリカの勝軍地蔵さまは、大河ドラマ「麒麟がくる」の最終回に登場され、
明智光秀が本能寺へ出陣する前に祈願された勝軍地蔵さまだと説明してくださいました。
勝軍地蔵菩薩と戦国武将の明智光秀
勝軍地蔵さまは、本能寺の変の前に明智光秀が祈願したという事で有名なお地蔵さまです。
戦いの佛として、念ずれば必ず勝負に勝つと言われています。
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の最終回にも登場されました。
最終回、明智光秀が愛宕山に滞在した際、勝軍地蔵さまのお告げがあり、「わが敵は本能寺にある!」と
本能寺へ向かい織田信長を討ちました。
この勝軍地蔵さまは、どうも邪気を払い権力に打ち勝つエネルギーをお持ちのようで、また深い愛の力で
人々の罪業を滅ぼし成仏させ、苦悩する人々を救済してくださいます。
私には戦国時代と今の世界の様子が重なりました。
現在も権力に抑えられている面があると思います。
本来であれば、もっと豊かに、もっと自由に、そして、ゆとりを持って生活ができるはずです。
しかし、苦しさを感じなたら生きている人が多いと思います。
こういう時代だからこそ、権力に打ち勝つパワーが必要なのでしょう。
時代とともに、勝軍地蔵さまも進化されたようで、
今こそ、NEW勝軍地蔵さまのエネルギーが動き出す時だと思いました。
愛宕大権現堂 勝軍地蔵さまに会いに・・・
護摩祈祷のあと、住職さんのお話を聞いていて、ふっと時計をみると11時40分ごろでした。
勝軍地蔵さまに会えるのは、お昼の12時までです。
もう時間がありません・・・
私たちは、慌てて本物の勝軍地蔵がおられる愛宕大権現堂へ向かいました。
しかし愛宕大権現堂がどこにあるのかわかりません・・・
あまり時間がなかったのですが、金蔵寺の本堂をお参りししました。
本堂には、ご本尊の十一面千手観音さまが祀られています。
こちらの十一面千手観音さまは、山で光り輝いていた楠を天狗の爪のパワーで彫り「向日神」として祀ったものだと伝わっています。
本堂をお参りし、ふっと右手を見てみると、愛宕大権現堂の鳥居がありました!!
ここを登っていけば、勝軍地蔵さまに会えるのですね。
急いで階段を上り、勝軍地蔵さまに会いに行きました。
お堂に着くと、扉が開いていて何とか間に合いました。
この勝軍地蔵さまは、明治の神仏分離までは、本堂の後ろにある愛宕山に祀られていました。
実物は、意外と小さな仏像で、白馬に乗り右手に剣を持っておられます。
私たちは、勝軍地蔵さまの前で手を合わせ、繋がってみました。
繋がってみると、
「何も考えないこと」というメッセージを受けました。
何も考えないとは、「何も考えずに能天気になりなさい」という意味ではありません。
将来を心配して、まだ起きていないことを考えれば、心配が膨らむだけです。
心配ごとがある時に、心配を膨らませれば、百害あって一利なしです。
運命に任せる場面では、考えないことが大切だという意味です。
「自分が将来を心配しているな…」と思ったら、いったんリセットすることが大切です。
そして、気分を切り替えることです。
意識を上手に切り替えましょう。
そして、意識をリセットできたら、自分の直面している問題の解決策を考えることです。
まだ起きていない未来を心配せずに、今、自分ができることを考えることです。
考えるタイミング、考えないタイミングを上手に使い分けられると良いですね。
繋がってみて、色々考えさせられました。
明智光秀もこんな感じで繋がって、本能寺の変を起こしたのかもしれませんね(*^^*)
そして翌日、京都の総見院へ行き織田一族のお墓参りをするという不思議な流れとなりました。
総見院へ一年前に一度訪れたことがあるのですが、総見院は通常は非公開で、残念ながら中に入ることはできませんでした。
今回は、「春季特別公開」をされていたので期間限定で拝観することができました。
つづく
【京都の大徳寺総見院】勝軍地蔵、織田信長と明智光秀が時代を超えて和合
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