(鳥羽相差)鯨崎遊歩道、十一面観音さまと海女小屋での気付き
鳥羽の相差の旅の続きです。
神明神社の近くで食事をして、鯨崎遊歩道へ向かいました。
的矢湾と千鳥ヶ浜海水浴場の間に「鯨崎」という長さ500mほどの小さな半島があります。太平洋に突き出しているような地形になっていて、岬の先端までが遊歩道になっています。海女小屋があり、十一面観世音菩薩発祥之碑が立っています。
鯨崎遊歩道に着くと、時刻は夕刻になっていたので、夕日が綺麗でした。
久しぶりに綺麗な夕日と見て感銘しました。
そして、近くの駐車スペースに車をとめて、鯨崎遊歩道を歩きました。
少し歩くと海女小屋「おぜごさん」がありました。小さな小屋でした。近くに行ってみると、海女さんの仕事ぶりが浮かんで来ました。
きっと海に潜って疲れて、ここで休んでいたのしょうね。
温かい食事も食べていたのでしょう。いつも危険と隣合わせで、本当に大変な仕事だと思います。労りの念が浮かんで来ました。
そして、小さな丘を上ると、十一面観世音菩薩発祥之碑がありました。
十一面観世音菩薩とは、観音菩薩の化身の一つです。本体の顔以外に11もの顔が頭上にあります。
11面のお顔をもっていらっしゃるので、360度あらゆる角度を常に見ていらっしゃいます。
また、九頭竜は十一面観音さまの化身だとも言われていますね。
こちらの鯨崎では、『鯨に乗った黄金の十一面観音様』の伝承があります。
伝承では、736年に、黄金の観音像が鯨の背に乘り鯨崎の海岸に現れ、武将の青山半兵衞が拾い上げました。
そして志摩の一番高い山、青峰山に祀るように夢のお告げがあり、青峰山の正福寺に黄金の十一面観音さまが祀られました。
青峰山は海上守護の霊峰で、その山頂にある正福寺は海女さんの信仰がとても厚いお寺です。
2016年の伊勢志摩サミットの時には、来日中だったカナダの首相と奥様が青峰山の正福寺に行かれたそうです。
※先程、鯨崎遊歩道で撮影して写真を見ていたら、十一面観世音菩薩さまを近くに感じました。そして、メッセージが降りて来ました。
私が思うに、十一面とは、人間のもつ色々な面を表していると思います。人間は良い面だけでなく、悪い面も持っています。その全ての面を意味しているのだと思います。
人間は良い想念だけでなく、憎しみ、妬み、嫉妬、呪い、怒り、不平不満、疑い、迷いなどネガティブな想念を発します。
人間は、それらの想念を感じると誰かの責任します。誰かを攻撃します。自らの行いに反省することなく、他を責めますよね。
「あれが悪い、これが悪い」
「あの人の責任だ」
「ああだったら、うまく行ったのに…」
などなど否定的な考えばかりです。
十一面観世音菩薩さまは、そんな時は自分の行いを見直しなさいと言います。自分の面を見直しなさいという意味です。
他の責任にすることなく、自分の行動を反省することの大切さを説いています。
誰かに憎しみを感じたとしましょう。
でも、それは、自らが憎しみという感情と向かい合うためです。
自らの中に「憎しみを抱く考え」がある証ですね。
憎しみを抱く人は、神と波長を合わせることが出来ません。神と離れた存在となってしまいます。
神と離れるということは、宇宙の愛と離れるということです。
なので、ネガティブな感情を起こしたら、その自分と向かい合い、その感情のもとになった思考を改めることが必要です。
自分に起きたことを他者の責任にすることなく、自らを改めると、魂の波動が高まり、貴方の中に神意識が覚醒して行きます。
十一面観世音菩薩さまは、いつも私たちの近くにいて、私たちが神に近づく道を歩んでいるのを見守ってくださっているのだと思いました。
ネガティブな想念を1つ1つ綺麗な想念に浄化していくことこそが、スピリチュアルの道だと思います。
では、また次の記事に、翌日に参拝した月読宮、伊射波神社のことを書きたいと思います。
明日は、蟹座の満月ですね。素敵な満月の夜をお過ごし下さい(^^)/
続く